Sep 26, 2010

3分間ドラッカー【第128回】人を育てる能力を失うのは小利に目が眩んだと同じ

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3分間ドラッカー【第128回】人を育てる能力を失うのは小利に目が眩んだと同じ

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 「さしたる注目を集めることなく、いま驚くべきことが起こっている。第一に、働き手のうち唖然とするほど多くの者が、現に働いている組織の正社員ではなくなった。第二に、ますます多くの企業が、雇用と人事の業務をアウトソーシングし、正社員のことさえマネジメントしなくなった。流れが変わる気配はない。むしろ加速している」(『ネクスト・ソサエティ』)

 雇用と人事は費用がかかるだけではない。時間と手間を要求する。

 圧倒的に多くのマネジメント、特に中小企業のマネジメントが、製品とサービス、顧客と市場、品質と流通という業績向上のための時間がないとこぼす。本業の仕事ではなく、雇用関係の規制という問題に取り組まされている。

 これが今日世界中の先進国に共通する傾向だとドラッカーは言う。

 しかも規制が要求する費用と労力のほかにも、人材派遣会社と雇用業務代行会社の成長を促す要因がある。知識労働の特性、特に知識労働者の極度の専門性である。

 知識を基盤とする大組織には、多様な専門家がいる。彼ら全員をいかにマネジメントするかが、問題である。それぞれの専門家がそれぞれの期待と要求を持つからである。

 だが、人の育成こそ最も重要な課題であることを忘れてよいはずはない。それは、知識経済下において競争に勝つための必須の条件である。

 「雇用と人事を手放すことによって人を育てる能力を失うならば、小利に目が眩んだとしかいいようがない」(『ネクスト・ソサエティ』)

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自社にいる多様な専門家の能力をいかに統合し、事業の強みとして確立するか。自社にないもの、自社が得意でないものを補完するパートナー企業の強みといかに統合し、ビジネスモデルを確立するか。

新規事業開発では、人々の知識、能力を、組織の壁を超えて統合することが鍵を握る度合いがますます高まっている。それだけ、「人」にフォーカスした検討作業、活動が求められてくる。

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