Sep 25, 2010

3分間ドラッカー【第130回】上司たる者は部下の強みを最大限に生かす責任がある

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3分間ドラッカー【第130回】上司たる者は部下の強みを最大限に生かす責任がある

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 「上司は部下の仕事に責任をもつ。部下のキャリアを左右する。したがって、強みを生かす人事は、成果をあげるための必要条件であるだけでなく、倫理的な至上命令、権力と地位に伴う責任である」(『経営者の条件』)

 強みを持つ分野を探し、それを仕事に適用させなければならないことは、人間の特性からくるところの必然である。

 ドラッカーは、全人的な人間や成熟した人間を求める議論には、人間の最も特殊な才能、すなわち一つの活動や成果のためにすべてを投入できるという能力に対する妬みの心があるとさえ言う。

 それは、卓越性に対する妬みである。人の卓越性は、一つの分野あるいはわずかの分野においてのみ実現されるものだからである。

 強みに焦点を合わせるということは、成果を要求することである。

 真に厳しい上司とは、つまるところ、それぞれの道で一流の人間をつくる人である。彼らは、部下がよくできるはずのことから考え、次に、その部下が本当にそれを行なうことを要求する。

 弱みに焦点を合わせることは無責任である。上司たる者は、部下一人ひとりの強みを可能な限り生かす責任を組織に対して持っている。部下に対しても、彼らの強みを最大限に生かす責任がある。

 「知識労働の時代においては、強みをもとに人事を行うことは、知識労働者本人、人事を行う者、組織そのもの、社会にとって欠くべからざることである」(『経営者の条件』)

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本シリーズで既に何回か述べたことだが、新規事業開発に向いている人間というのがいる。失礼な言い方だが、そういう人間に全人的な人間というのはちょっといそうにない。そういうタイプの人は既存事業をきちんと運営する方に向いていると思うと言っては、言い過ぎだろうか。

だが、それはどちらが上かではない。その者が何に向いているかの違いなのだ。

新規事業開発に自分が向いていると思ったら、それを自らの強みとして発揮するために、何を身につけなくてはならないか。強みにフォーカスしなくてはならないが、それは弱みを放置してよいということではない。強みを発揮するために、弱みを補うのもプロフェッショナルたるゆえんである。

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