Sep 8, 2010

3分間ドラッカー【第15回】消費者運動はマーケティングの恥である

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3分間ドラッカー【第15回】消費者運動はマーケティングの恥である

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「企業の第1の機能としてのマーケティングがあまりに多くの企業で行われていない。言葉だけに終わっている。消費者運動がこのことを示している。消費者運動が企業に要求しているものがマーケティングである。それは顧客の欲求、現実、価値からスタートせよと要求する。企業の目的は欲求の満足であると定義せよと要求する。収入の基盤を顧客への貢献に置けと要求する」(『マネジメント』) 

 ドラッカーは、「マーケティングが長いあいだ説かれてきたにもかかわらず、消費者運動が強力な大衆運動として出てきたことは、マーケティングが実践されていないということである」と言い、「消費者運動はマーケティングの恥である」と断じた。彼がこれを言ったのは、消費者運動がややもすれば左翼の政治運動としてとらえられていた30年前のことである。消費者運動こそ企業にとって機会だという。マーケティングを企業活動の中心に置かざるをえなくさせるからである。

 マーケティングは基本中の基本な活動だ。販売部門を強化してそこにマーケティングを任せるというわけにはいかない。それは専門化すべき活動ではなく、全事業にかかわる活動であるからだという。

 「マーケティングは事業の最終成果すなわち顧客の観点から見た全事業である。したがってマーケティングに対する関心と責任は、企業活動の全領域に浸透させることが不可欠である」(『現代の経営』)

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新規事業開発では、マーケティングができているか、マーケティングが重要だと説かれる。だが、その重要なミッションを研究開発技術者に任せているケースが多く見受けられないだろうか。
私はそれに疑問を感じる。組織は機能分担することで、その能力を最大化するものである。研究開発技術者はマーケティングに対する理解と敬意を持たなくてはならない、その能力を身につけなくてはならない。
だが、研究開発技術者のミッションは研究開発である。研究開発を通じて、他社にできないことを、他社よりも早く実現することである。
マーケティングはマーケティングのプロ=マーケティングマネージャー、マーケターが分担すべきである。マーケターはその技術を理解し、市場創造につながる意味づけを創造しなくてはならない。そのために、研究開発者のやっていることを理解しなくてはならない。

ゆめゆめ、消費者運動を起こされないような事業として成功させるために、これらのことを実行しなくてはならない。


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