Sep 18, 2010

3分間ドラッカー【第162回】経験を積んだあとこそよく身につく学問がある人には学ぶべき時期があるのだ

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3分間ドラッカー【第162回】経験を積んだあとこそよく身につく学問がある人には学ぶべき時期があるのだ

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 「社会人教育の発展が意味することの一つは、科目のそれぞれに学ぶに適した時期があるとの認識である」(『断絶の時代』)

 ドラッカーは、実社会において経験を積んだあとのほうが効果的に学ぶことのできる学科は、やがて学校に戻ってくるまで勉強を延ばしておくべきだと言う。学校に戻ってくることが確実な世の中になりつつあるからである。

 経験を積んだあとのほうがはるかに勉強できるという科目は多い。
マネジメントがその一つである。

 法律、医学、教育学、建築学、その他あらゆる学問に、経験のない若者では学び取ることのできない科目、あるいは初心者には不要な科目というものがある。

 目標管理、事業の分析、さらには目標の設定とそのバランス、目前のニーズと遠い将来のニーズの調和について学ぶには、人間としての成熟に加え、組織で働くという実際の経験が必要である。

 仕事の意味を真に理解できるのは、目標を設定し、人を組織し、コミュニケーションを図り、動機づけを行ない、仕事を評価し、人を育成したことのある者だけだ。

 そのような経験がなければ、マネジメントに特有の仕事として提示されるものも、理解することはできない。水に入ったことのない者に泳ぎを教えることは至難である。水圧を体感できなければ、泳ぎのなんたるかは理解できない。

 「重要な科目ほど経験を積んだ後のほうが学びやすい。しかも、それらの科目の多くは、まさに経験を積んだ者が必要とする知識でもある」(『断絶の時代』)

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本稿では、大企業における新規事業開発をテーマとしていることを最初に断らせていただく。

新規事業開発も、経験を積んだものが取り組むべきものの一つだと思う。

仕事の意味を理解した者でなければ、新規事業開発に特有の困難を乗り越えていくすべを知らないために、挫折してしまう。

若者がリスクをとらないことが問題

私は、この言説は大きな間違いであると、常々、考えている。大企業においては、経験を積んで、仕事の意味を理解したものが自ら、新規事業開発にのりださなくてはならないと考えている。そうでなければ、自社の組織、能力を使いこなして、事業開発を行うことなどできないからである。私自身、微力ながらも、これを実践し、その事例を示したいと考えて、行動している。





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