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3分間ドラッカー【第172回】企業の精神はどのような人たちを昇進させるかで決まるClipped from: http://diamond.jp/articles/-/703 |
「貢献させたいのならば、貢献する人たちに報いなければならない。つまるところ、企業の精神は、どのような人たちを昇進させるかによって決まる」(『創造する経営者』)
ドラッカーは、組織において真に力のあるコントロール手段は、人事の意思決定、特に昇進の決定だという。
それは組織が信じているもの、望んでいるもの、大事にしているものを明らかにする。
人事は、いかなる言葉よりも雄弁に語り、いかなる数字よりも明確に真意を明らかにする。
組織内の全員が、息を潜めて人事を見ている。小さな人事の意味まで理解している。意味のないものにまで意味を付ける。この組織では、気に入られることが大事なのか。
"業績への貢献"を企業の精神とするためには、誤ると致命的になりかねない"重要な昇進"の決定において、真摯さとともに、経済的な業績を上げる能力を重視しなければならない。
致命的になりかねない"重要な昇進"とは、明日のトップマネジメントが選び出される母集団への昇進のことである。それは、組織のピラミッドが急激に狭くなる段階への昇進の決定である。
そこから先の人事は状況が決定していく。しかし、そこへの人事は、もっぱら組織としての価値観に基づいて行なわれる。
「重要な地位を補充するにあたっては、目標と成果に対する貢献の実績、証明済みの能力、全体のために働く意欲を重視し、報いなければならない」(『創造する経営者』)
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業績への貢献という意味において、新規事業開発はリスクの高い仕事であることは事実である。既存事業のように、公式、ルーチンがあるわけではない。経験則が通用しないことだらけである。
だが、そんな中にあっても、ある法則を見出し、事業を構築するシナリオを形成し、経済的な業績を上げる事業に仕立て上げていく道がある。あるはずなのである。
それらの能力は、修行時代における既存事業での経験で培われるものである。そこで、一定以上の成果を上げた者が新規事業開発を任せられることになる。だが、一点、注意しなくてはならない。既存事業では卓越したパフォーマンスを示したものが、新規事業開発に向いているとは限らない。事業を立ち上げるのであるから、事業を成り立たせるに必要なもろもろの要件をわかっている必要があるという点で。既存事業における卓越したパフォーマンスは必須である。だが、人間にはタイプがある。それまでのパフォーマンスに加えて、その新規事業開発に向いた性向を持っているか否か。これを見抜くのは難しい。見抜いたとして、向いている人物がいるか否か。これまた難しいというのが現実であろう。
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