Sep 13, 2010

3分間ドラッカー【第30回】ハイテクではなくローテク起業家が日々のパンを生む

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3分間ドラッカー【第30回】ハイテクではなくローテク起業家が日々のパンを生む

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 「ハイテクの起業家精神は山の頂である。したがってそこには巨大な山腹がなければならない。すなわちミドルテク、ローテク、ノーテクの起業家精神が経済と社会に漲っていなければならない」(『マネジメント・フロンティア』)

 起業家精神が日常となった起業家社会が生まれていなければ、優れた人材の多くが、大企業、政府機関、大研究所、大学の安定性と世間体を選んでしまう。

 現状は能力があるのにベンチャー企業に進もうとすると、教授や親は首を傾げる。それを乗り越えてベンチャー企業に進もうとする場合でも、ハイテクなどの目新しい企業でないと賛成が得られにくい。

 だが、新しくても、小さくても、ローテクでも就職先として選んでもらえない限り企業は成立しない。

 ドラッカーは、30年前には米国でも職場や職歴として、すでに確立されている大企業や政府機関が好まれていたが、若者たちがベンチャーを選ぶようになったことが、今日の米国の起業家経済を可能にしたという。

 しかも、そのような状況は、ハイテクのベンチャーがもたらしたのではなかった。華々しからざるローテクやミドルテクのベンチャーがもたらした。

 「起業家経済を生み出すのは、ローテクやミドルテクの企業である。ハイテクはビジョンをもたらすにすぎない。日々のパンを生むのはハイテク以外の企業である」(『マネジメント・フロンティア』)

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日本企業においては、大企業における新規事業のインキュベーション機能を強化することが再生の鍵と考える。それは当該企業だけではなく、日本そのものの復活のために必要だと思うのだ。

大企業という経済単位の中で、起業家を育てる仕組みに加えて、文化をはぐくまなくてはならない。

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