Sep 25, 2010

3分間ドラッカー【第93回】 分権制の真意はリーダーの育成にある

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3分間ドラッカー【第93回】 分権制の真意はリーダーの育成にある

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 「創造力を発揮する意欲と能力をもつ責任感あるリーダーがいなければ、いかに優秀な組織といえどもその優秀さを発揮することはできない」(『企業とは何か』)

 組織にとっては、製品を効率よく低コストで生産することよりも、リーダーを育てることのほうが重要であるとドラッカーは言う。効率よく低コストで製品を生産することなど、人間と人間組織がありさえすれば、いかようにもできる。

 社会主義体制下の事業体がリーダーを育成できないことは、社会主義経済にとって深刻な弱みである。自由経済体制下でも、中央集権的なワンマン会社がリーダーを育成できないことは同様である。

 たとえ小さなものであっても、事業上の責任を負ったことがなければ、リーダーとしての能力を見極めようがない。本人にもわからない。

 市場には経済的な役割に加えて、社会的な役割がある。事業上の能力に関して客観的な評価尺度を提供することによって、次代の事業を担うべき者を明らかにしてくれる。市場によるテストが、経済的な領域における権力の正当性の根拠となる。それなくしては、評価尺度は学歴かひいきしかないことになる。

 「自由企業体制を成立させるには、事業体が民間所有であるだけでは不十分である。経営的な能力が市場という客観的な試練にさらされなければならない。それを可能にすることが、分権制の重要な目的の一つである」(『企業とは何か』)

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新規事業開発に従事するというのは、個人の能力を高めることはいうまでもない。自明である。また、リーダーシップを学ぶという点でも、格好の機会である。

会社が永続するためには、従業員にこうした機会を与えなくてはならない。自らチャレンジする者に機会を与えることが大切であるし、それはできるものだ。だが、自らチャレンジしようとする者がより多く出てくるようにしなくてはならないのに、これに対する解はなかなか難しいものがある。

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