Sep 26, 2010

3分間ドラッカー【第95回】利益とは保険料であり原資である

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3分間ドラッカー【第95回】利益とは保険料であり原資である

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 「経済活動とは、その本質からして未来に対する賭である。したがってそこにはリスクが伴う」(『企業とは何か』)

 原始的な経済にさえ、不作、病虫害、災害がある。静的で原始的な経済においても、リスクを避けることはできない。経済が複雑化すれば、リスクは増大する。拡大しつつある経済では、リスクはさらに増大する。単純に見ても、拡大に伴うリスクが付加される。

 したがって利益とは、資本主義経済、社会主義経済、古代人経済のいずれにおいても、それらリスクに対する保険料であり、経済活動の基盤となるものである。リスクに対する相応の用意のない社会は、自らを食いつぶす貧困化する社会であるとドラッカーは言う。

 しかも利益は、生産の拡大に必要な資本の唯一の原資である。新たな資本は生産と消費の差から捻出するよりほかにない。それが多ければ多いほど、経済は発展する。経済の成長と安定は、利益の多寡に比例する。

 経済発展の鍵は、働く者一人当たりの投資を増大させることにある。投資が生産量と生産性を左右する。その投資を可能にするものが利益である。

 利益なくして経済活動がありうるとすることと同じように、利益以外に経済活動の成否の尺度がありうるとすることは、ナンセンスである。

 「利益とは経済合理性のことである。経済活動の評価において、経済合理性に勝るものがあるはずはない」(『企業とは何か』)

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新規事業開発を進めるには、利益を上げていなくてはならない。自明である。

だが、昨今のように業績低迷にあえぐような状況が続くと、どうしても、新規事業開発に対する投資は鈍らざるを得ない。その間に、競合が先んじて、当該事業を立ち上げてしまうということが起こる可能性が出てくる。

苦しい状況下でも、「この新規事業開発には投資する」と決められるようにするにはどうすればよいか。新規事業開発はこの命題との闘いにエネルギーの大半を費やす。

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