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MBA必読文献のエッセンスから新規事業開発を考える 第22回 「サプライチェーン・デザイン―企業進化の法則」 |
第22回は「サプライチェーン・デザイン―企業進化の法則」です。
>1.優位は一時的
種が進化して新たな環境に適応しなければ絶滅せざるを得ない自然界同様、企業の世界でも同様の強制力が働いている。
>2.最も重要なチェーンは「進化し続ける能力の連結」
能力の「連結」とは最終消費者から辿って原材料の供給元、新技術の発想までの設計に含まれた自社独自の能力とパートナー企業の能力を合わせた総合力をいう。
>3.クロックスピードの速い世界で優位を保つには、製品、プロセス能力の各チェーンを同時に達成すべし
従来の2軸のコンカレントエンジニアリング(CE:製品設計と生産工程の両軸を同時に設計することで、自社の製品開発の初期段階から、商品設計、実験評価、生産準備、製造・出荷にまで至る全製造ライフサイクルを最適化させる意識を持たせ、リードタイムの短縮や後工程からの手戻りといった無駄を排除していく)ではなく、第三軸として業界サプライチェーンを加えてCEを捉えなおすこと。例として、パソコン業界におけるIBMのサプライチェーンは、事実上、マイクロソフトとインテルに業界の主導権を渡し、最終的には中国レノボへの売却という撤退劇で幕を閉じた。
今日の新規事業開発においては、自社だけで完結する構想では事業シナリオを描けなくなっていることを痛感させられるケースが増えているのではないだろうか。
まさに、自社独自の能力とパートナー企業の能力を合わせるという構想力であり、パートナー企業を巻き込む動員力が求められているように思う。
そして、難しいと痛感するのだが、パートナー企業に主導権を渡してしまうという愚を犯さない舵取りが必要である。言うのは簡単だが、新規事業開発に従事していると、自らのプロジェクトを存続するために、甘い話、うまい話にのってしまう誘惑が常に襲ってくる。これを冷静に判断しなくてはならない。
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