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3分間ドラッカー【第120回】コスト削減は事業の全体を視野に入れるClipped from: http://diamond.jp/articles/-/6589 |
「コストはほとんどの場合、経済的な実体ではなく法的な実体に付随するもの、すなわち個別企業という特定の法的存在の内部において発生するものとして定義されている。その結果、コストの大半が見えなくなっている」(『創造する経営者』)
製品やサービスのコストの3分の2は組織の外部で発生する。
消費者にとって重要であり、購買を決定するものは、全体のコストである。総コストが原材料から最終製品に至る一連の経済連鎖における法的に独立した多数の企業のあいだでいかに発生しているかは、まったく関係がない。
コスト削減の最も効果的な方法は、活動そのものをやめることである。コストの一部削減が効果的であることは稀である。
実際には、コスト削減キャンペーンのほとんどが、いかなる活動もいかなる部門も廃止しないというマネジメントの宣言から始まる。事前にキャンペーンの無効宣言をするに等しい。その結果、重要な活動は損なわれ、重要でない活動も数ヵ月後には元のコスト水準に戻る。
コスト削減の成果を上げるには、事業の全体を視野に入れなければならない。さもなければ、コスト削減は他のコストへの押し付けに終わる。コスト削減の大成功の数ヵ月後には、事業全体のコストはさして変わっていないことが明らかになる。
「コストとは経済の概念である。分析の対象たるコスト構造は経済的価値を生むための全経済活動である」(『創造する経営者』)
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>コストとは経済の概念である。分析の対象たるコスト構造は経済的価値を生むための全経済活動である
新規事業開発に対する重要なメッセージである。
ある特定の技術、ある特定のマーケティングコンセプトが優れているから、その事業が成功するといったケースはあり得ない。かならず、全体プロセスをスルーしたコスト構造が事業を成り立たせるものになっているか。そのように設計できるか。それは、実現される顧客価値を実現した上で成り立つのか。
この視点を欠いては、いかなる新規事業開発も失敗する。