Aug 24, 2010

3分間ドラッカー【第139回】人の強みではなく弱みに焦点を合わせる者に、マネジメントの資格はない

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3分間ドラッカー【第139回】人の強みではなく弱みに焦点を合わせる者に、マネジメントの資格はない

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 「いかなる教養を有し、マネジメントについていかなる教育を受けていようとも、経営者にとって決定的に重要なものは、教育やスキルではない。真摯さである」(『現代の経営』)

 経営者にとってできなければならないことは、そのほとんどが学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、初めから身につけていなければならない資質がある。才能ではない。真摯さである。

 経営者は人という特殊な資源とともに仕事をする。人は共に働く者に特別の資質を要求する。

 経営が本気であることを示す決定打は、人事において断固人格的な真摯さを評価することである。リーダーシップが発揮されるのは人格においてであり、人の範となるのも人格においてだからである。

 ドラッカーは、真摯さは習得できないと言う。仕事に就いたときに持っていなければ、あとで身につけることはできないという。

 ごまかしはきかない。一緒に働けば、特に部下には、その人間が真摯であるかどうかは数週間でわかる。

 部下たちは、無能、無知、頼りなさ、不作法などほとんどのことを許す。しかし、真摯さの欠如は許さない。そのような人間を選ぶ者を許さない。

 「人の強みではなく弱みに焦点を合わせる者をマネジメントの地位につけてはならない。人のできることは何も見ず、できないことはすべて知っているという者は、組織の文化を損なう」(『現代の経営』)

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ドラッカー博士は経営者の条件として「真摯さ」を挙げているのが、新規事業開発でも全く同じことが言えると確信している。

新規事業開発というのは、残念ながら、既存事業で日々、真剣勝負で稼ぎを挙げている人々には胡散臭いものとして見られるのは避けられない。彼らから見れば、自分たちはこんなに稼いでいるのに、必死になって、目の前の課題と闘っているのに、わけのわからない絵空事を言っているやつらがいる、しかも、自分たちは日々、コストダウン、経費削減と追い立てられている一方で、やつらは稼いでくるどころか、わけのわからないことの探索に金を使っている。

これ自体はある意味、自然なことであり、受け入れなくてはならない。それでも、自分たちのやっていることは将来に向けて、意味のあることなのだと納得されるためには、どうすればよいか。何が必要なのか。まさにそれこそが「真摯さ」だと思うのである。新規事業開発担当者は稼ぎを上げることはできない。したがって、経費削減で貢献もできない。だが、会社の明日のためには、これが必要なのだ。今から、この事業に参入すべく、活動しなくてはならないのだということを信じ、それをやりぬく真摯さを自らの行動と言説で証明するしかないのだ。

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